なんの取り柄もない無職が1ヶ月間全力で働いたらいくら稼げるか。 - 働かない生活を満喫する人の家計簿

なんの取り柄もない無職が1ヶ月間全力で働いたらいくら稼げるか。

特に何の特技もなく資格も持たず、これといったスキルもない。

そんな平々凡々、いや、平凡以下のしかも中年が1ヶ月間全力で働いたら。

平々凡々でも中年でも無職でもないが、その昔バラエティ番組か何かで

「1ヶ月間全力で働いたら一体いくら稼げるのか」

に、芸人だかタレントが挑戦するという企画があったと記憶している。

結果はどうだったか、詳細は忘れてしまったのだが、そこそこ結構な額であった。

まあ人気タレントの1ヶ月の収入と考えれば数十万でも激安ではあるのだが、
自身のスキルや知名度を活かすのではなく全く異なるフィールド外で戦った結果と考えれば
悪くない金額ではないだろうか。

などというしょうもないことを思い出しながら考えたわけである。

なんのスキルも持たない無職中年が1ヶ月全力で働いたら一体いくら稼げるのだろうか、と。

無職が1ヶ月だけ全力で働く



「全力」の定義はかなり曖昧なものであるが、要するに収入を第一と考えて
体力の限界まで極力休みなく働く、といったところだろうか。
もちろん健康体を維持していることが最低条件にはなるが、40代、50代のおっさん、おばさんでも
1ヶ月限定となればある程度は無理が効くのではないだろうか。
何しろ世間では毎日10数時間労働プラス休日出勤の日々を30年以上続けるような強者もいるのだから。

ところで1ヶ月となるとある程度仕事内容は限られる。
とりあえずの頭数になるか、体力勝負かがほとんどだろう。

「全力というのなら体でも臓器でも売れ」

というご意見もあろうが、それは全力というよりも破滅への道なのでここでは除こう。
中高年でも女性でありさえすればあちら側の稼ぎ方もあると噂には聞くが
あまりにマニアックな話になるので除外。男性となると尚特殊な世界なのでこれも除外だ。

さて、仕事を探してみる。
こんなスケジュールはどうだろう。

1ヶ月だけ全力で働く



◆月〜金
軽作業(日払い・履歴書不要・入社祝い金5万円)
拘束時間 8:00~18:00
日給  27,000円

◆土(昼)
スーパーで精肉加工
拘束時間 7:00〜15:00
日給 10,000円

◆土(夜)
ホテルベッドメイキング
拘束時間 18:00〜翌10:00
日給 14,500円

◆日
自宅でテープ起し、データ入力など
日給 10,000円

1ヶ月合計 678,000円+α(祝い金等)

無論皮算用であり、個人の体力や移動時間は考慮していないものの
アルバイト求人サイトBizseekなどのクラウドソーシングサイトを検索して見つけた
実際の求人資料を元に作ったスケジュールである。

特に際立ったスキルも技術も持たない中高年でも1ヶ月全力で動くと決めれば
1ヶ月間に70万近い金を稼ぐことが可能であるとお分かりいただけるであろうか。

70万。

大金と呼ぶには心もとないが、1ヶ月で入手できる現金と考えれば少なくはない。
実際問題月収70万を超えるサラリーマンなどそうそういないのだから。

世間は無職者に冷たい



普段は働きたくないでござる云々ばかり言っている無職が此の期に及んでなぜに労働推しか、
と訝しがる御仁の顔が眼に浮かぶ。

いきなりこんなことを言い出したのには、訳がある。

これは自分のように働かないで暮らしたいなどとふざけたことを考えているわけではないのに、
ご自身の意図に反して職を失い、再就職がままならず、けれどこれまでのキャリアと
優秀な職業人であったというプライドが邪魔してなかなかバイト等で手を打てないと嘆く
真っ当な考えをお持ちの紳士淑女に向けて書いたものである。

中高年の失業、飲食店でアルバイトする覚悟はあるか

世間は無職者に冷たい。

自分のような社会のクズが冷たくされるのは当然のこととしても、
貴殿のように再就職に向けて日々努力しているにもかかわらず年齢や情勢のおかげで
なかなか思うように進まない中高年にすら厳しい。

つい先日貧困に嘆く子供を大人たちがネットで叩くというどう考えてもおかしな出来事があったが
これまで頑張ってきたのに職を失った中高年世代に対して

「無職なのは自己責任」
「再就職できるスキルを身に付けなかったのだからから仕方ない」

などという言葉を投げかける気に自分などは到底なれぬ。

仕事なんて選ばなければなんだってある、は真実である。
けれど、これまで数十年必死で働いてきたというのに報われなかった大人に対して

「仕事を選ぶな、死ぬ気で働け」

などとどの口が言えようか。

働く気力が残っているのなら



今回列挙した仕事はまさしく

「選ばなければなんでもある」

の手本のような内容である。
誰にでもできる、いくらでも代わりが効くような所謂マックジョブと呼ばれるそれである。
なんの経験も、資格もなくてもできるものだ。

確かに虚しいかもしれぬ。
けれど、そんな思いをそっと横に置いておいて1ヶ月だけ全力で取り組めば
そこそこの金額を稼げるポテンシャルを誰しもが持っている、とも言い換えられる。

「この歳になってアルバイトなんて」
「誰にでもできる仕事を今更するとは」

そんな思いやプライドが邪魔をして動くことができぬまま人生が終了してしまってはそれこそ無念だ。
一生は無理でも、1ヶ月だけあれこれ頭で考えずに無心で体を動かして
まだまだ稼ぐに価する力のあるご自分を実感してみてはいかがだろうか。

大丈夫。

働く気力が残っているのなら、人生はそう簡単には積まない。
もちろん自分自身で幕引きをする必要なんてどこにもない。

自らの意思で、自らの手で、人生の幕を引く

尤も常日頃から書いているように働かなくてもそう簡単に人生は積まないのであるが、
それはまた別の話。

長々と書いてしまったが結局のところ何が言いたいかというと

「生きろ」

ということ。

それが東京の片隅でひっそり生きる無職から貴殿への一銭にもならぬ迷惑なメッセージである。

雇われない生き方、働かない選択