仕事熱心すぎて、社内の色に染まり過ぎて、社畜魂が醸造して。 - 働かない生活を満喫する人の家計簿

仕事熱心すぎて、社内の色に染まり過ぎて、社畜魂が醸造して。

週末、早朝のコーヒーショップ。

現在の滞在エリアから徒歩圏内にあるブレイクスポットの中では
価格、味、ロケーション、日当たり、椅子、その他諸々
無職がブレイクするのに最適な条件が整っている店であり
なかなか気に入っている。

とりわけ
広い窓から臨む空の広さなどは、ここが大都会東京であることを
ほんの一瞬忘れさせてくれるような効果すら持つ。

特に忘れたい思い出があるわけではない。
単なる、もののたとえである。

ある中年サラリーマンと無職の交差点



そんなコーヒーショップ。

クラシックピアノが朗々と流れる店内では
おそらく暗い内から起き出して一仕事終えてきたであろう老人の姿が目立つ。

庭仕事か玄関の掃除かはたまた連れ合いのシモの処理か、
「一仕事」の内容は自分にはわからぬが、みな何かをやりきったような
どこか爽やかな表情でコーヒーを啜り、新聞をめくっているのだ。

しかし、だ。

電源が取れるカウンター席の右端に座る中年男性は勝手が違う。
上質なニットのカーティガンにスラックス、足元は休日らしくスニーカーという
絵に描いたような中年男性の装いだが、スタイリッシュと言っても問題ない。
平凡ながらも極めて清潔感がある。

出勤前の癒しを求めてサラリーマンが群がる平日の朝ではない。
休日の早朝である。
週末のこんな時間からわざわざコーヒーショップで仕事に勤しむ中年男性など
そうそういないのではないか。

そう感じるのは、単に自分が無職だからだろうか。
自分の感覚がずれているのだろうか。
無職の常識は、世の中の常識とは大きくずれてしまったのだろうか。

それでも、自分は件の中年男性が背後の客など御構い無しに見つめるモニターの内容が
仕事絡みのそれであって欲しいと願う。
早朝のコーヒーショップで、誰はばかることなく、意気揚々とパソコンを広げ
臀部や胸部を露わにしおかしな態勢を取っている女性の画像を延々とスクロールしたかと思えば
男女が組んず解れつする動画を凝視するこの行為は彼の仕事に違いないのだ。

もちろん、趣味でも構わぬ。
個人の性癖についてとやかく言うことほど間抜けなものはないことくらい自分にもわかる。
しかし、個人的な行為であったとしたら部屋でこっそり楽しんでこそ悦びが得られるのではないか。
こういうものは、人目を憚り、忍び、クリックしてこそ淫猥たるのではないか。

それとも、

「公衆の面前でこのような破廉恥行為をする俺」

込みのプレイなのか。満足ポイントが皆目わからぬ。

だからきっと、これは仕事なのだ。

このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?

仕事熱心すぎて、社内の色に染まり過ぎて、社畜魂が醸造して



仕事で扱うこの手の絵面に心身ともに慣れきってしまって、
背後にも座席があるからここではちょっとマズイなとか、公衆の面前ではどうにも、など
常人が躊躇してしまいそうなポイントに疎くなってしまっているに違いない。
仕事熱心すぎて、社内の色に染まり過ぎて、社畜魂が醸造して、麻痺しているのだ。

通りがかりの無職にギョッとされようが、彼は立派な企業戦士なのである。
きっと、そうに違いない。

どういった類の仕事なのかは検討もつかないが、週明けからの業務に備えて
週末の早朝に精を出している。もしくは、のっぴきならないトラブルが発生し
昨夜から徹夜のリモートワークに取り組んでいる、状態であって欲しいと願う。

などと見ず知らずの企業戦士に無職がエールを送っている間にも
店内には厳かにピアノ演奏が流れ続けた。

一仕事終えたあの老人たちのような爽やかな表情をこの中年も浮かべているのかどうか
自分の席からは窺い知るよしもない。

無職生活 2/9,10の支出



◆2/9
1,510円

◆2/10
3,168円

◆今月累計
33,670円

どうにも酒を飲みすぎる。

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